避妊チップで妊娠がコントロールできるってホント?

いま巷で話題になっている避妊チップは、ゲイツ財団が資金援助するMicroCHIPS社が開発するマイクロチップのことで、臀部や腕、あるいは腹部の皮膚の内側に埋め込むことで作動し、外部からのリモコン操作によってホルモン剤が投与される仕組みとなります。ホルモン剤は低用量ピルや緊急避妊薬に使用されるレボノルゲストレルで、一定の間隔で投与して排卵を抑制することで避妊を行うことになります。チップの大きさは縦横が2cm、厚みはわずか0.7cmの指先に乗る程度の大きさで、安全性のあるケースに入れて体内に組み込むようになります。ホルモン剤を蓄える領域は別に作り、チップが稼働する度に微弱な電流が流れ、シールが溶け出して薬剤が流れるようになります。米国ではすでに同じ仕組みのチップが開発され避妊インプラントとも呼ばれていますが、こちらは5年間の耐久性なのに対し、新たなマイクロチップは16年間もの持続が可能となり、おまけに維持管理は不要という便利なものとなっています。既に開発は終了段階に入っており、近く臨床試験を行い2018年を目処に販売する予定となっています。電子装置なのでハッキングされるおそれがあるのではという声もあがっていますが、チップとの通信は皮膚と接触するほど近い位置で行うため、安全性は問題無いと言われています。とはいえ、まだまだ問題も山積みとなっており、妊娠のコントロールをリモコンひとつに委ねて良いのかという倫理観も問題視されています。体内に異物を埋め込むことから、女性がそれに堪えられるかという疑問や、外科手術を行う必要がありチップや薬剤の値段など、気になるところはまだまだ多いので、今後の動きに注目したいところです。